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静脈瘤と弾性ストッキングについて

 

◆静脈瘤と弾性ストッキング


弾性ストッキングは、静脈瘤、静脈血栓後遺症などの静脈環流障害・リンパ浮腫の治療に必要な医療品です。

弾性ストッキングの利用法としては、静脈血栓症や静脈瘤の予防、下肢の症状がうっ帯によるものか否かの診断などにも利用されます。

●弾性ストッキングの圧迫力

弾性ストッキングの圧迫力の強さは、静脈還流を促進させる為に、足関節より中枢にいく程、段階的に圧力が弱くなるように作られています。

弾性ストッキングには圧迫力の表示がありますが、足関節部分への圧迫力で表示されているそうです。

病状・病態により、弾性ストッキングの圧迫力は違い、30〜40mmHgの圧迫力のストッキングで静脈瘤、静脈血栓後遺症症例ともに改善が見られ、浮腫、皮膚硬化、色素沈着、潰瘍という高度慢性静脈不全症状では、40mmHg以上の強い圧迫力をもつストッキングにのみ効果があるそうです。

●病状・病態のよる圧迫力の違い。

□20未満の圧迫力
血栓症予防・静脈瘤予防・ストリッピング手術後・他疾患による浮腫

□20〜30の圧迫力
軽度静脈瘤・高齢者静脈瘤・小静脈瘤への硬化療法後

□30〜40の圧迫力
静脈瘤・静脈血栓後遺症・硬化療法後

□40〜50の圧迫力
高度浮腫・皮膚栄養障害のある静脈瘤・静脈血栓後遺症・リンパ浮腫

□50以上の圧迫力
高度リンパ浮腫

上記の所見は、治療効果をあげるためには一定以上の圧迫力が必要であり、また病態に応じて適切な圧迫力のストッキングを選択することが大切であることを意味しています。

●弾性ストッキングの形状

弾性ストッキングの形状には、膝下までの長さのハイソックスタイプ、太腿までの長さのストッキングタイプ、そしてパンティストッキングタイプの3種類の形状があり、特殊なタイプとしてはマタニティタイプがあります。

タイプの選択にかんしては、下肢の静脈還流には下腿節のポンプ作用が最も重要なので、静脈瘤や静脈血栓後遺症においても、太腿部に静脈瘤や浮腫が存在する症例でもハイソックスタイプを第一選択にします。

静脈還流機能の改善から見ると、ハイソックスタイプで十分であるということでハイソックスタイプを第一選択にします。

太腿の浮腫やリンパ浮腫・硬化療法では、浮腫の軽減と太腿部の静脈瘤の圧迫という意味でストッキングタイプ、パンストタイプも選択されます。

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