下肢静脈瘤とは?

◆下肢静脈瘤とは?

心臓に血液が戻る事を静脈還流といい、下肢（足）に達した血液は足のふくらはぎの力を借りて心臓に血液が戻る静脈還流を促します。

足の血管が浮き出る下肢静脈瘤とは、この静脈還流がうまくいかずに、足にある静脈に血が溜まって血管が拡張し、外見的にこぶ（瘤）のようになった状態をいいます。

足の血管が浮き出る下肢静脈瘤は、最も良く起こる血管疾患の一つとして良く知られています。

下肢静脈瘤は女性に多い血管疾患で、成人女性の43％、に軽度の下肢静脈瘤の症状が認められているそうです。

下肢静脈瘤は、特にふくらはぎで、血管が浮き出てデコボコしていたり、血管が青く見えたりします。

重傷の下肢静脈瘤だと皮膚炎や色素沈着、潰瘍などの症状も見られ、女性にとっては、美容の面で気になる症状だと思います。

外見の症状以外では、夕方になると、朝よりも足がむくんで、疲れやすい、足のかゆみなどがありますが、特に大きな自覚症状はあまりないようです。

まれに、痛みを伴ったり、その他の炎症を招くこともありますので、おこりやすい病気だからといって下肢静脈瘤を軽視するのはよくないでしょう。

下肢静脈瘤の大きさや走行状態はさまざまで、大きく分けると伏在型　側枝型　網目状　クモの巣状の4つのタイプに分類出来ます。