下肢静脈瘤の原因！

◆下肢静脈瘤の原因！

足の静脈には、表在静脈と深部静脈その間を結ぶ交通枝というものがあります。

静脈というのは、各細胞で使われた血液が心臓に戻るために通る血管で、静脈血の９０％近くは、深部静脈を流れ表在静脈を流れるものは１０−１５％といわれています。

足の血管が浮き出る下肢静脈瘤の原因はいくつかありますが、その多くは表在静脈　交通枝の異常です。

本来、各細胞で使われた血液が心臓に戻るために通る血管で、血液の逆流を防止するために逆流防止弁があります。

この逆流防止弁の働きが悪くなったり、壊れたりして、血液が逆流するようになり、足の血管が浮き出る下肢静脈瘤が出来てしまうのです。

足の血管が浮き出る下肢静脈瘤の原因のひとつは運動不足や立ち仕事です。

運動不足とは、足のふくらはぎは第二の心臓と呼ばれており、ふくらはぎの収縮により、静脈の血液を心臓に押し上げているのです。

この足のふくらはぎの筋力が運動不足や加齢により低下すると、ふくらはぎの収縮力も落ちますので、静脈の血液を心臓に押し上げる力も弱くなり、静脈での血液の逆流の症状が出やすくなります。

又立ち仕事も同様で、じっと立っていてもふくらはぎの筋力の収縮はありませんので、血液を心臓に押し上げる力も弱くなり、静脈の血液が足に溜まり、足がむくんだりするようになるのです。

足の血管が浮き出る静脈瘤の方は適度な運動を行いふくらはぎの筋力を鍛えて下さい。

又立ち仕事の多い方は、少しでもふくらはぎを動かす工夫をして下さい。